横浜の山下公園に係留されている氷川丸。
日本郵船がシアトル航路用に建造した貨客船で、昭和5年(1930)に竣工し、昭和35年(1960)に最後の航海を終えた。太平洋横断254回とのこと。
乗船すると資料館があり、氷川丸の歴史を知ることができる。順路に沿って食事室、社交室、客室、操舵室、デッキ、機関室などをが公開されており、見応え十分。
左の写真は在りし日を偲ばせる瀟洒な客室。ステンドガラス越しに柔らかな光が差し込む。
右はレストランのメニュー。昭和14年(1939)11月30日のもので、神社の絵を背景にディナーのメニューが紹介されている。「ドライカレーと福神漬け」について和文と英文で説明文が掲載され、不思議な懐かしさと異国情緒を感じさせる。